株式会社の成り立ち

こんにちは。
行政書士事務所ETHICA代表の古谷です。

本日は「株式会社の成り立ち」についてお話したいと思います。

端的に言いますと、
「1人でやると大変だから、みんなで少しずつお金を出し合ってやりとげよう!」
「1人からお金を出資してもらうのは大変だから、みんなから少しずつお金を出資してもらおう!」
この考えが株式会社の原点になっています。

航海を成功させるための知恵から「株式会社」が誕生

ところで、世界で最初の株式会社をご存知ですか?

正解は、「オランダ東インド株式会社」です。
歴史の授業であったなぁ、と思い出して頂けたら嬉しいです。

当時、ヨーロッパではコショウや香辛料が高価なものでした。
(某RPGでもそんな一幕がありました)

ヨーロッパからインドやアジアへ航海し、コショウを持ち帰り、巨万の富を得ていたという背景があります。

富と名声を得ようとする探検家たちも、なんとか自分が出資を受けようと熱心だったようです。

ところが、疫病・海賊の襲撃・難破に合うなど航海の成功率は極めて低く、超高額の出資をしても大失敗してなかなか回収できませんでした。

そのため、さすがの大金持ちもそんなハイリスクハイリターンな投資を続けていくことが難しくなりました。

そこで生まれた考えが「みんなから少しずつ出資を受けて、航海を成功させよう!」というものです。

出資者が集まれば、自分ひとりで超高額のリスクを負う必要はなく、かつ、成功した際には出資に見合ったリターンを得られます。

そんな訳で、出資した証として書面=株式を発行しました。

株式を発行した人=探検家=経営者
株式を買った人=出資者=株主(会社の所有者)
経営者に雇われて一緒に航海に行く人=従業員

こうして株式会社の仕組みができたのです。

おわりに・・

株式会社は「経営者≠株主(会社の所有者)」ですが、「経営者=会社の所有者」というケースがあります。

それは「合同会社」という会社形態です。

次回はこのあたりを詳しくご説明していきたいと思います。

今回は以上となります。